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図書館で本を借りれるというのはほんとにありがたい。
お金の節約もできるし、二度と読まない本で部屋がいっぱいになることもない。
おまけに面白くない本は最後まで無理して読まなくてすむ。
お金をだして本を買うと面白くないのに我慢して読んでしまうから。
今回は矢口敦子という作家の「償い」という小説がよかった。
そのなかでとても、印象的なフレーズがありました。
「ひとの体にに危害をくわえると罪にとわれるが、
こころに危害を加えてもいまのところ、罪にはならない。」
実際、人のこころを殺しても殺人罪にとわれることはないですよね。
しかし、こころの傷は体の傷より治りにくいですよね。
お客さんに教えてもらったことですが、
人間の脳は身体的に害されたときの反応と
酷い言葉を言われたときの反応はほぼ同じなんだそうです。
よく「言葉の暴力」といいますが、それはこのことをよく言い表していると思います。
整体師というお仕事でお客様を対応させていただくときに、
言葉はじつに大切だなと実感しています。
ちょっとした不用意な言葉が人を傷つけてしまうことが多くありますが、
政治家と同じように治療家もその辺をわきまえる必要があるとおもいます。
お客様にいい影響を与えられるよう、自分を磨いていこうとおもいます。
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今日はオープン当初に破られた障子がきれいになりました。
なんとお客様がわざわざ修理の材料をもってきてくれてきれいにしてくださったのです。
そのお客様はオープン以来、松林庵を応援してくださり、
母のように私をかわいがっていただいておりました。
こんな素敵なお客様に支えられて、私は幸せです。
本当に感謝です。
これからなおいっそう努力してお客様にお返しできるようになりたいと思いました。
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昨日、「余命一ヶ月の花嫁」というドキュメント番組がありました。
24才にして乳がんに冒された女性のお話でした。
ウェディングドレスにあこがれてると一度友達にもらしたところ、
その友達が必死で式場を探してくれて、内緒で結婚式を準備してくれる。
ありえないサプライズに女性は笑顔を取り戻す。
その女性が話していたことでとても印象的な言葉がありました。
「みなさんに明日がくるとしたら、それは奇跡です」
「外の空気は気持ちいい。風が気持ちいいのしってますか?」
そしてレポーターにいつも病室でなにをしていますかと聞かれて
『生きています』とこたえる。
テレビをみながら、いろんなことを考えさせられ、
涙がぼろぼろ出てきました。
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お客さんとお話させていただく中で、先日、矛盾を指摘されました。
話の内容は詳しくは話せないのですが、まこと、自分は矛盾してるなと感じました。
それを素直に認めると、お客さんも「私も矛盾してること多いよ」と言っておられました。
あるときはこんなことを思って、それは嘘ではないのだけれど、
あるときはまた違った考えをしてみたり、統一性にかけることが多くあります。
でもそれも人間らしくていいのかなと思ってみたりしています。
まっすぐでいようと思ってもすぐ、自分の曲がったところに気づいて葛藤するけれど、
それはそれでいいのだという私は自分にあまいのかな?
ある人がこんなことを言っておられました。
『屏風のように生きていけばよい』と
屏風はジグザグと曲がってるけど、
全体的にはそれでしっかり立っている、というお話でした。
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緩急をつけることは整体をやるうえで大切なことですが
野球のピッチングでもそうですよね。
日々の生活でも、緊張する時間、リラックスする時間を
うまく織り交ぜていくことがなにより健康に大切なことです。
本当にリラックスするためには、
その前の段階で緊張していないといけないし、
その逆もしかりだと思う。
もっといえば、人生、山あり谷ありですが、
山があるから谷があり、谷があるから山がある。
なんか仏教みたいなはなしですね(笑)
山のときはしっかり、山を楽しんで、谷のときもしっかりそれを味わう。
それでいいのかななんて思いました。