先日、三原で「がばいばあちゃん」でおなじみの島田洋七の講演があり、

私の友達がそのお世話をしました。

 その友達が言うには控え室で島田さんの態度がえらく横柄だったそうで、

友達はショックを受けたといっていました。

あの感動的な「がばいばあちゃん」を書いたひとがこんな人なんて、

がっかりといった感じでしょうか。

 しかし、講演が始まるや否や、別人のようにすばらしい講演をしたそうです。

「しかし、このギャップはなに?」

 その講演のスタッフはみな、困惑したそうです。

話をきいて、わたしも、一瞬がっかりしました。

 でも良く考えてみると、私もそんなことよくあるなと思いました。

 「がばいばあちゃん」を読んだ人は、

勝手に島田洋七を完璧な人格者に仕立て上げて、勝手に落胆してるんですね。

 島田洋七はある感動した話を伝えただけで、

私は人格者ですといっているわけではないですね。

 イメージが先行すると、あとは落胆されるだけで、

なんだか、かわいそうな気がしてきました。

 私たちは、お坊さんが、いかがわしいお店にいったりすると、

普通の人がそうするより、軽蔑する度合いが大きいですね。

 私もそうですが、いいところも、そうでないところもあります。

時に非常識なこともどうどうとやってのけたりもして後悔したりもしますが、

だからといって、0点の人間でもありません。多分・・・(笑)

 島田洋七さんも、きっとそうなんだと思います。

過大評価も困るけど過小評価もつらい。

 そこそこに尊敬して、そこそこに許してあげるのがバランスがいいのかもしれませんね。