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子供のころ「痛いの痛いの飛んで行け」と
親からよくやられましたよね。
僕もよくやられましたが、
これが結構な効果があっておもわず泣き止んでしまいますね。
なぜこんなことが子供に効果があるのでしょうか?
子供は親の指差す方向に痛みが飛んでい
ったのかと泣くのをやめて目で追ってしまいます。
「痛いの痛いの飛んで行け」という言葉で
実際に痛みが消えるわけではないのになぜか効果絶大です。
実に不思議な感じがしますが、よく考えてみると
子供が泣いているのは「今の痛み」にたいして泣いているのではないのですね。
正確にいうと「過去の痛みの記憶」に対して泣いているのです。
もっと分かりやすく言うと、
一瞬痛かったことに対する「恐怖の記憶」にたいして泣いているのです。
泣いているときはもうすでに痛みはほとんど治まっていると考えられます。
私たち大人も過去の痛みの記憶におびえながら生活してしまうことが
少なからずありますね。
大人になっても誰かが「痛いの痛いの飛んでゆけ」
といって注意を痛みからそらしてくれたらいいですよね。
痛みはいつも感情とともにあります。
それを忘れずにお客さんと接していければと思います。