痛み
「 痛みとは何でしょうか?」
こんな質問をある理学療法士の方からいただきました。
難しい質問ですね。
なぜなら痛みは証明することはできません。
体のあちこちを調べて
「この状態ならこの人は今、ある場所がどの程度痛いか予想ができない」
レントゲンをみてもMRIをみても全く無駄です。
僕が昨日みた夢を証明できないと同じように痛みはその人だけが知っている。
痛みは個人的な体験です。
しかし、個人的な体験であれば、その方にいろいろ聞いてみるのが一番良いのではないかと思う。
質問をくださった方も、いつもの治療の代わりに15分間、症状やストレスについて
ひたすら聞いてあげただけで改善してしまったということでした。
治療に対してこんなにも真摯な姿勢で取り組んでおられる姿に感動しました。
痛みとは何かを考えていく際に、なぜ痛くなったのかということよりも
なぜ痛みがなくなったのかという視点を大切にして、
模索する姿勢を私も大切にしていきたいなと思いました。
治療は患者さんとの2人3脚なのかもとおもう。